ピラティス、なんかいい響き

今や日本でもピラティスはすっかり有名ですが、「負傷兵のリハビリのために考案されたエクササイズ」からスタートしたと言われています。ピラティスは実は人の名前。元はピラティスさんが考案した、リハビリエクササイズだと知ってちょっと意外でした。

ピラティスさん

ピラティスさんは、第一次世界大戦時にドイツ人の従軍看護師として、負傷した兵士のリハビリを行っていた→ここから今の形に進化して今に至るのだそうです。
多くの兵士をリハビリで救い、今は多くの人の健康を救い、スポーツや芸術のパフォーマンスをあげることに大いに貢献している。素晴らしい。

筋肉トレーニングの多くは、身体の大きい筋肉を鍛えますが、それと比べると効いているのかいないのか
全然わからん!というくらいにピラティスの動きには地味なものがあります。


でもこの「地味な動き」が、じっとり汗をかいて、じんわりと身体に効いてきます。
他のスポーツと併用されることも多いようで、バレリーナさんたちもたくさんやっていると聞きます。


身体のコアの筋肉を鍛える、ということを考えると、バレエとの相性はとてもよいのかもしれません。
動けるようになると、身体の軸を感じることができるようになります。

コロナ禍で目覚めた筋肉

前職は、コロナが世界的に流行した2020年にスタートしました。
ところが入職10日後に、在宅勤務をメインとした勤務形態になり、仕事の形が一変しました。

毎朝電車に乗るストレスはなくなりましたが、朝から晩まで家にいて、パソコンの画面とにらめっこする生活には、別のストレスが生まれました。


身体が固まり、思考が固まり、気持ちも固まり、すべてが固まったのです。バレエのレッスンもなくなり、外に行くことが激減しました。

これはどうにかしなくてはヤバいと思い、以前から気になっていた駅前のピラティススタジオの門をくぐりました。

どうせやるなら個人セッションで、自分の身体とみっちり向かいたい、と思っていました。

年齢を重ねるほどに大事になる


初めてのピラティススタジオは、マシンピラティス専門のスタジオ。久しぶりに身体にじわじわと負荷をかけて、固まっていた筋肉が目覚めた、というイメージでした。

現在のピラティスのトレーナーさんは、介護のプロ。


「私のところに来たからには、腰が曲がったおばあさんには絶対させないわよ」「将来寝たきりにはさせないよ!」「ともに100までぴんぴんで行こう!」など、力強い言葉とレッスンサポートを受けています。


トレーナーさんの励ましや言葉がけは、たとえそれが大げさであっても、とても勇気をもらえます。身体と気持ちにスイッチが入る感じです。その言葉を聞いて、身体もまた元気になるのだと思います。


私たちは幸か不幸か世界の中でも「長寿」と言われる国に生まれています。どうせ長く生きるなら、年を取るのは嫌なことだと嘆いて生きるより、健康で楽しく生きたいですよね。


でも健康で長く生きるのはとても大変です。お金もかかります。健康寿命を長くするためには、若いうちから意識して、準備をした方がいいと強く思っています。

何歳から始めても身体は手をかけた分、必ず応えてくれると思います。動きが悪いところはさすってあげて、声をかけてあげると少しずつ元気になってきます。(本当に)

スパルタ式が好きなら、とことん身体を痛めつけて、鍛え上げればいいと思います。アプローチの方法は十人十色ですね。

私は、身体は一緒に生きていく相棒だと感じています。人生折り返し地点をすぎたら、メンテナンスをしながら大事に長く使えるようにしたい。共に元気で笑顔で楽しくいきましょう!